JVNVU#96220126
OrientDB および OrientDB Studio に複数の脆弱性
OrientDB Server Community Edition 2.1.1 より前のバージョンにバンドルされた Studio には、複数の脆弱性が存在します。
- OrientDB Server Community Edition 2.1.1 より前のバージョンにバンドルされた Studio
- OrientDB Server Community Edition 2.0.15 より前のバージョンにバンドルされた Studio
クロスサイトリクエストフォージェリ (CWE-352) - CVE-2015-2912
OrientDB 用のウェブインターフェース Studio には、クロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性が存在します。当該システムとのセッションがアクティブな状態のユーザが、細工されたリクエストを送信させられることにより、Studio に対して意図しない操作をさせられる可能性があります。
本脆弱性は OrientDB Server Community Edition 2.0.3 にバンドルされた Studio に対して報告されたものです。OrientDB Server Community Edition 2.0.15 より前のバージョンおよび 2.1.1 より前のバージョンにバンドルされた Studio についても脆弱性が存在する可能性があります。
不十分なランダム値の使用 (CWE-330) - CVE-2015-2913
OrientDB Server Community Edition 2.1.0 より前のバージョンは、セッション ID の生成に Java ライブラリ java.util.Random を使用しています。しかしながら、このクラスが生成する乱数の品質は、セキュリティに関連した用途には適していません。生成される値を攻撃者によって予測される可能性があります。
不適切な入力確認 (CWE-20) - CVE-2015-2918
OrientDB 用のウェブインターフェース Studio は、デフォルトではレスポンスヘッダ X-Frame-Options を付与しません。そのため、細工されたウェブページを介して、クリックジャッキング攻撃を受ける可能性があります。
遠隔の攻撃者によって、被害者であるユーザと同等の権限で、当該製品を操作される可能性があります。また、管理者権限を持っていないユーザによってセッション ID が操作されることで、データベースの管理者権限を入手される可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
CVE-2015-2912 および CVE-2015-2913 は OrientDB 2.0.15 および 2.1.1 で修正されています。
このアップデートでは、デフォルトで JSONP を無効にすることにより CVE-2015-2912 を修正しています。
また、java.security.SecureRandom を使用して乱数を生成することにより CVE-2015-2913 を修正しています。
X-Frame-Options ヘッダを追加する
クリックジャッキング攻撃 (CVE-2015-2918) を防止するために、X-Frame-Options ヘッダを追加してください。ヘッダを追加するためには、サーバの起動時に次のコマンドライン引数を追加してください。
- Dnetwork.http.additionalResponseHeaders="X-FRAME-OPTIONS: DENY"
OrientDB Studio を無効にする
必要がなければ Studio を無効にしてください。Studio を無効とすれば、これらの問題は顕在化しません。
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CERT/CC Vulnerability Note VU#845332
OrientDB and Studio prior to version 2.1.1 contain multiple vulnerabilities
2015.09.04における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)
評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | ネットワーク経由でリモートから攻撃可能 |
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に何らかの条件が必要 |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 単一の認証が必要 |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 一部の情報が漏えいする |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用が部分的に阻害される |
Base Score:6.0
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-2912 |
CVE-2015-2913 |
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CVE-2015-2918 |
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JVN iPedia |
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