公開日:2020/07/03 最終更新日:2020/07/03

JVNVU#96482880
ABB 製 System 800xA Information Manager にクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

ABB が提供する System 800xA Information Manager には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • System 800xA Information Manager 5.1 Rev E / 5.1 FP4 Rev E TC6 より前のバージョン
  • System 800xA Information Manager 6.0.3.3 RU1 より前のバージョン
  • System 800xA Information Manager 6.1 RU1 より前のバージョン

詳細情報

ABB が提供する System 800xA Information Manager は、産業用制御システムの情報を一元管理するためのソフトウェアです。System 800xA Information Manager には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

  • クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2020-8477
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 8.8

想定される影響

当該製品をインストールしているホストが細工された Web サイトにアクセスすることで、遠隔の第三者によって任意のコードを実行されたり、ディスプレイサービス機能を停止または誤動作させられるおそれがあります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、使用しているバージョンの最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。

  • System 800xA Information Manager 5.1 Rev E / 5.1 FP4 Rev E TC6
  • System 800xA Information Manager 6.0.3.3 RU1
  • System 800xA Information Manager 6.1 RU1
開発者が推奨する対策方法をする
開発者は、以下対策方法の実施を推奨しています。
  • 工場の資産とネットワークへのアクセスを信頼できるユーザのみに制限する
  • 当該製品がインストールされているホストから外部の Web サイト閲覧することを制限する
  • AC 800M HI のアクセス有効化の設定と SIL 変数の設定がリスク分析に対応しているか確認する
  • 一般業務 (インターネットの閲覧、電子メールなど) にプロセス制御および自動化システムを使用しない
  • 制御システムに接続する機器やメディアは、事前にウイルススキャンを実施する
  • プロセス制御システムを物理的に保護する
  • プロセス制御システムをインターネットに直接接続せず、最小限のポートが公開されているファイアウォールによって他のネットワークから分離する

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-184-02)
    ABB System 800xA Information Manager

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-8477
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