公開日:2022/11/09 最終更新日:2022/11/09
JVNVU#96604488
複数のUEFI実装における競合状態に関する脆弱性
複数のUEFI実装において、高い特権で任意のコードが実行される競合状態の問題が発見されました。
影響を受けるシステムについては、CERT/CC VU#434994のVendor Informationを参照してください。
一般的にUEFIは、System Management Mode(SMM)と呼ばれる、カーネル特権(ring-0)よりも高い特権(ring-2)のプロセッサ動作モードで実行されます。SMMはメモリ空間上にSMRAMと呼ばれる専用の領域をマップし、高い優先度のシステム管理割り込み処理により実行されます。このSMRAMに対する検証処理の不備によりTime of check to time of use(TOCTOU)競合状態が発生する問題(CVE-2021-33164)が複数のUEFI実装で発見されました。この問題を悪用したDMAタイミング攻撃(Direct Memory Access timing attack)により、任意のコードがSMMの高い権限で実行される可能性があります。
以下のような問題が発生する可能性があります。
- SecureBootやBootGuardといった、UEFIのセキュリティ機能がバイパスされる
- 不正なソフトウェアがインストールされる
- バックドアが設置される
- システムが正常に起動できなくなる
使用しているシステムのベンダが提供する情報を注視し、最新のUEFIファームウェアを適用してください。
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Vulnerability Note VU#434994
Multiple race conditions due to TOCTOU flaws in various UEFI Implementations -
EDK II Secure Coding Guide
Secure Coding Guidelines: General -
A Tour Beyond BIOS - Memory Protection in UEFI BIOS
Memory Protection in SMM -
White paper - Firmware Security DMA Protection in UEFI(PDF)
A Tour Beyond BIOS: Using IOMMU for DMA Protection in UEFI Firmware -
My aimful life: Breaking UEFI security with software DMA attacks
Breaking UEFI security with software DMA attacks -
Another Brick in the Wall: Uncovering SMM Vulnerabilities in HP Firmware - SentinelOne
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