公開日:2020/10/08 最終更新日:2021/05/18
JVNVU#96827040
MELSEC iQ-R シリーズの Ethernet ポートにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
MELSEC iQ-R シリーズの Ethernet ポートには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
MELSEC iQ-R シリーズのユニットのうち、次の製品名とファームウェアバージョンのものが本脆弱性の影響を受けます。
- R00/01/02CPU ファームウェアバージョン "20" およびそれ以前
- R04/08/16/32/120(EN)CPU ファームウェアバージョン "52" およびそれ以前
- R08/16/32/120SFCPU ファームウェアバージョン "22" およびそれ以前
- R08/16/32/120PCPU ファームウェアバージョン "25" およびそれ以前
- R08/16/32/120PSFCPU ファームウェアバージョン "06" およびそれ以前
- R16/32/64MTCPU ファームウェアバージョン "21" およびそれ以前
三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-R シリーズの Ethernet ポートには、リソース枯渇 (CWE-400) に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
遠隔の第三者によって細工されたパケットを受信することで、CPU ユニットでエラーが発生し、製品のプログラム実行およびネットワーク機能が停止するサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
なお、復旧にはリセットが必要です。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、アップデートしてください。
- R00/01/02CPU ファームウェアバージョン "21" およびそれ以降
- R04/08/16/32/120CPU、R04/08/16/32/120ENCPU ファームウェアバージョン "53" およびそれ以降
- R08/16/32/120SFCPU ファームウェアバージョン "23" およびそれ以降
- R08/16/32/120PCPU ファームウェアバージョン "26" およびそれ以降
- R08/16/32/120PSFCPU ファームウェアバージョン "07" およびそれ以降
- R16/32/64MTCPU ファームウェアバージョン "22" およびそれ以降
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- 当該製品をインターネットに接続する場合には、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク (VPN) 等を使用する
- 信頼できないネットワークやホストからのアクセスを制限する
ベンダ | リンク |
三菱電機株式会社 | MELSEC iQ-RシリーズのEthernetポートにおける サービス拒否(DoS)の脆弱性 |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:N/A:H
基本値:
8.6
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
- 2020/10/09
- 【参考情報】に ICS Advisory のリンクを追加しました。
- 2020/10/26
- 【影響を受けるシステム】と【対策方法】を更新しました。
- 2021/02/18
- 【影響を受けるシステム】と【対策方法】を更新しました。
- 2021/05/18
- 【影響を受けるシステム】と【対策方法】を更新しました。