公開日:2020/10/08 最終更新日:2020/10/26

JVNVU#96827040
MELSEC iQ-R シリーズの Ethernet ポートにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

MELSEC iQ-R シリーズの Ethernet ポートには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

MELSEC iQ-R シリーズのユニットのうち、次の製品名とファームウェアバージョンのものが本脆弱性の影響を受けます。

  • R00/01/02CPU ファームウェアバージョン "20" およびそれ以前
  • R04/08/16/32/120(EN)CPU ファームウェアバージョン "52" およびそれ以前
  • R08/16/32/120SFCPU ファームウェアバージョン "22" およびそれ以前
  • R08/16/32/120PCPU 全バージョン
  • R16/32/64MTCPU 全バージョン

詳細情報

三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-R シリーズの Ethernet ポートには、リソース枯渇 (CWE-400) に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって細工されたパケットを受信することで、CPU ユニットでエラーが発生し、製品のプログラム実行およびネットワーク機能が停止するサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
なお、復旧にはリセットが必要です。

対策方法

アップデートする
一部製品においては、次のとおりアップデートがリリースされています。

  • R00/01/02CPU ファームウェアバージョン "21" およびそれ以降
  • R04/08/16/32/120CPU、R04/08/16/32/120ENCPU ファームウェアバージョン "53" およびそれ以降
  • R08/16/32/120SFCPU ファームウェアバージョン "23" およびそれ以降
開発者によると、上記以外の製品については近日中にリリース予定とのことです。

ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
  • 当該製品をインターネットに接続する場合には、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク (VPN) 等を使用する
  • 信頼できないネットワークやホストからのアクセスを制限する
詳しくは開発者が提供する情報をご確認ください。

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-282-02)
    Mitsubishi Electric MELSEC iQ-R Series

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:N/A:H
基本値: 8.6
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-16850
JVN iPedia

更新履歴

2020/10/09
【参考情報】に ICS Advisory のリンクを追加しました。
2020/10/26
【影響を受けるシステム】と【対策方法】を更新しました。