公開日:2022/07/01 最終更新日:2022/11/08

JVNVU#97050784
オムロン製複数製品における複数の脆弱性

概要

オムロン株式会社が提供するマシンオートメーションコントローラNJ/NXシリーズとオートメーションソフトウェアSysmac StudioおよびプログラマブルターミナルNAシリーズの通信機能には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • マシンオートメーションコントローラNJシリーズ
  • マシンオートメーションコントローラNXシリーズ
  • オートメーションソフトウェアSysmac Studio
  • プログラマブルターミナルNAシリーズ
影響を受ける製品の型番やバージョン等の詳細については、開発者が提供するアドバイザリをご確認ください。
また、当該製品において型番やバージョンを確認する方法の詳細については、当該製品のマニュアルをご確認ください。

詳細情報

オムロン株式会社が提供するマシンオートメーションコントローラNJ/NXシリーズと、オートメーションソフトウェアSysmac StudioおよびプログラマブルターミナルNAシリーズの通信機能には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • ハードコードされた認証情報の使用(CWE-798- CVE-2022-34151
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:H/A:H 基本値: 9.4
  • Capture-Replayによる認証回避(CWE-294- CVE-2022-33208
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.5
  • 利用可能なデバッグコードの存在(CWE-489- CVE-2022-33971
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:H 基本値: 8.3

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような可能性があります。

  • あらかじめ製品を解析して認証情報を取得した第三者によって、当該コントローラ製品に不正にアクセスされる - CVE-2022-34151
  • 当該コントローラ製品とオートメーションソフトウェアSysmac Studioやプログラマブルターミナルとの間の通信を解析できる第三者によって、当該コントローラ製品に不正にアクセスされる - CVE-2022-33208
  • 当該コントローラ製品とオムロン社内で使用されている専用ソフトウェアとの間の通信を解析できる第三者によって、サービス運用妨害(DoS)攻撃や悪意あるプログラムが実行される - CVE-2022-33971

対策方法

アップデートする
開発者は段階的にアップデートをリリースしています。
アップデートの提供有無についての詳細は、開発者が提供する情報、開発者の営業担当または販売店にお問合せください。

さらに開発者は、本脆弱性の悪用リスクを抑えるため、軽減策を講じることを推奨しています。
詳しくは、開発者が提供するアドバイザリを参照してください。

参考情報

  1. National Cyber Awareness System Alert (AA22-103A)
    APT Cyber Tools Targeting ICS/SCADA Devices

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-34151
CVE-2022-33208
CVE-2022-33971
JVN iPedia

更新履歴

2022/11/08
[詳細情報]を更新しました