JVNVU#98487886
GRUB2 にバッファオーバーフローの脆弱性
GRUB2 ブートローダにはヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性 (CWE-122) が存在します。
- ブートローダに GRUB2 を使用しているシステム
GRUB2 は OS を起動するためのブートローダです。細工された設定ファイル (grub.cfg) を読み込ませることでヒープベースのバッファオーバーフローが引き起こされ、OS の起動前に任意のコードを実行される可能性があります。
なお、Secure Boot を利用している場合においても本脆弱性の影響を受けます。
管理者権限を持ったユーザにより grub.cfg を細工され、OS が起動される前に任意のコードを実行される可能性があります。結果として、マルウェアの実行、ブートプロセスの変更、OS カーネルの改ざんなどが行われる可能性があります。
アップデートする
GRUB2 を最新版にアップデートしてください。
UEFI Secure Boot でブートローダを呼び出し OS を起動している場合には、2nd stage ブートローダである GRUB2 だけでなく、1st stage ブートローダである shim もアップデート及び再署名が必要とされます。
該当する機器の管理者は、ブートローダー (shim, GRUB2) をアップデートするとともに、ファームウェアのアップデートを行い、Secure Boot において不正なバイナリを検証する際に用いられる Secure Boot Forbidden Signature Database (dbx) を更新する必要があります。
| ベンダ | ステータス | ステータス 最終更新日 |
ベンダの告知ページ |
|---|---|---|---|
| エレコム株式会社 (兼 ロジテック開発担当) | 該当製品無し | 2020/09/10 | |
| オムロン株式会社 | 脆弱性情報提供済み | 2020/07/31 | |
| ジェイティ エンジニアリング株式会社 | 該当製品無し | 2020/08/21 | |
| ソニー株式会社 | 脆弱性情報提供済み | 2020/07/31 | |
| 京セラ株式会社 | 脆弱性情報提供済み | 2020/07/31 | |
| 住友電気工業株式会社 | 該当製品無し(調査中) | 2020/08/05 | |
| 富士通株式会社 | 該当製品無し(調査中) | 2020/07/31 | |
| 日本マイクロソフト株式会社 | 該当製品あり | 2020/07/31 | 日本マイクロソフト株式会社 の告知ページ |
| 日本電気株式会社 | 該当製品あり | 2023/03/28 |
| ベンダ | リンク |
| GNU | GNU GRUB |
| git@sv / grub.git / summary |
-
eclypsium
THERE’S A HOLE IN THE BOOT -
Vulnerability Note VU#174059
GRUB2 bootloader is vulnerable to buffer overflow
この脆弱性情報は、下記の方が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が国内における関連ベンダとの調整を行いました。
報告者: Eclypsium 社 Jesse Michael 氏
- 2020/08/05
- 住友電気工業株式会社のベンダステータスが更新されました
- 2020/08/21
- ジェイティ エンジニアリング株式会社のベンダステータスが更新されました
- 2020/09/10
- エレコム株式会社 (兼 ロジテック開発担当) のベンダステータスが更新されました
- 2022/09/07
- 日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
- 2022/12/13
- 日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
- 2023/03/28
- 日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
