公開日:2022/04/06 最終更新日:2022/04/06

JVNVU#99485677
Rockwell Automation製ISaGRAFにおける信頼できないデータのデシリアライゼーションの脆弱性

概要

Rockwell Automationが提供するISaGRAFには、信頼できないデータのデシリアライゼーションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Connected Component Workbench v13.00.00およびそれ以前
  • ISaGRAF Workbench v6.0からv6.6.9まで
  • Safety Instrumented Systems Workstation v1.2およびそれ以前(Trusted Controller用)

詳細情報

Rockwell Automationが提供するISaGRAFには、信頼できないデータのデシリアライゼーション(CWE-502、CVE-2022-1118)の脆弱性が存在します。

想定される影響

攻撃者によって細工された、悪意のあるファイルを開くと任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、以下のバージョンへのアップデートを推奨しています。

  • Connected Component Workbench v20.00.00
なお、ISaGRAF WorkbenchおよびSafety Instrumented Systems Workstationについては2022年4月6日時点では修正版がリリースされておらず、ワークアラウンドの適用を推奨しています。

ワークアラウンドを実施する
開発者は、以下のワークアラウンドの適用を推奨しています。
  • Connected Components Workbenchをユーザー権限で実行する
  • Connected Component Workbench、ISaGRAF Workbench、Safety Instrumented Systems Workstationで信頼できないファイルを開かない
  • Microsoft AppLockerまたは他の同様の許可リストアプリケーションを使用する
  • データベースなどの共有リソースへのアクセスは最小限の権限で許可する

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-22-095-01)
    Rockwell Automation ISaGRAF

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.6
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
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