公開日:2023/02/10 最終更新日:2023/05/17

JVNVU#99551468
図研エルミック製KASAGOにおける不十分なランダム値の使用の脆弱性

概要

図研エルミック株式会社が提供する組込み用TCP/IPプロトコルスタックKASAGOでは、TCP初期シーケンス番号の生成時に十分なランダム値が使用されていません。

影響を受けるシステム

以下の製品の Ver6.0.1.34 より前のバージョン。

  • KASAGO IPv6/v4 Dual
  • KASAGO IPv4
  • KASAGO IPv4 Light
  • KASAGO mobile IPv6

詳細情報

図研エルミック株式会社が提供する組込み用TCP/IPプロトコルスタックKASAGOでは、TCP初期シーケンス番号の生成時にKASAGO独自のランダム値取得関数を使用しており、十分なランダム値が使用されていません(CWE-330)。
 

想定される影響

悪意のある第三者にTCP初期シーケンス番号(ISN)を特定され、既存のTCP接続を乗っ取られたり、将来のTCP接続を偽装される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
本脆弱性はバージョン「Ver6.0.1.34」で修正されています。
 

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
DMG MORI Digital株式会社 該当製品無し 2023/02/10
オムロン株式会社 脆弱性情報提供済み 2023/02/10
パナソニック株式会社 該当製品あり 2023/05/15 パナソニック株式会社 の告知ページ
富士通株式会社 該当製品無し(調査中) 2023/02/10
株式会社デンソーウェーブ 該当製品無し 2023/02/23
ベンダ リンク
図研エルミック株式会社 KASAGO製品における脆弱性に関するお知らせ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
基本値: 5.9
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-43501
JVN iPedia

更新履歴

2023/02/15
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2023/02/17
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