公開日:2008/10/24 最終更新日:2008/10/24

JVNTA08-297A
Microsoft Windows Server サービスにバッファオーバーフローの脆弱性
緊急

概要

Microsoft Windows Server サービスには、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。結果として、遠隔の第三者によってシステム権限で任意のコマンドを実行される可能性があります。

影響を受けるシステム

  • Microsoft Windows 2000
  • Microsoft Windows XP
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows Vista
  • Microsoft Windows Server 2008

詳細情報

Microsoft Windows Server サービスには、細工された RPC リクエストを処理する際にバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。結果として、遠隔の第三者によってシステム権限で任意のコマンドを実行される可能性があります。

なお、MS08-067 によると Windows 2000、XP、Server 2003 は「緊急」と評価されています。また、この脆弱性を使用した攻撃がすでに行なわれていると報告されています。

想定される影響

遠隔の第三者によってシステム権限で任意のコマンドを実行されたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
Microsoft が提供する情報をもとにアップデートしてください。

また、アップデートできない場合、Microsoft から以下の回避策が提供されています。詳しくはMS08-067をご確認ください。

Server サービスおよび Computer Browser サービスを無効にする

影響を受ける RPC 識別子をフィルターする

TCP ポート 139 および 445 をファイアウォールでブロックする

参考情報

  1. IPA
    Windows の Server サービスの脆弱性(MS08-067)について
  2. US-CERT Vulnerability Note VU#827267
    Microsoft Server Service RPC stack buffer overflow vulnerability
  3. @police
    マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS08-067)(10/24)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2008.10.24における脆弱性分析結果  緊急

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2008-0018
マイクロソフト Server サービスの脆弱性(MS08-067) に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory Technical Cyber Security Alert TA08-297A
Microsoft Windows Server Service RPC Vulnerability
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2008-4250
VU#827267
JVN iPedia

更新履歴

2008/10/24
参考情報に IPA 緊急対策情報を追記し、分析結果における攻撃の難易度を変更しました。