公開日:2009/07/07 最終更新日:2015/10/21

JVNTA09-187A
Microsoft Video ActiveX コントロールにおけるバッファオーバーフローの脆弱性
緊急

概要

Microsoft Video ActiveX コントロールには、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Microsoft Windows XP
  • Microsoft Windows 2003 Server

詳細情報

Microsoft Windows には、msvidctl.dll によってビデオストリーミング用 ActiveX コントロールが提供されています。この ActiveX コントロールには、ファイルの入力処理に起因するスタックバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

2009年7月7日現在、マイクロソフトによると、本脆弱性を利用した攻撃活動が確認されています。

想定される影響

細工された HTML ドキュメントをユーザが読み込んだ場合、ユーザの権限で任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
Microsoft が提供する情報をもとにアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
対策版が公開されるまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • ActiveX コントロールを無効にする

詳しくはマイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (972890) をご確認ください。

参考情報

  1. Vulnerability Note VU#180513
    Microsoft Video ActiveX control stack buffer overflow

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2009.07.07における脆弱性分析結果  緊急

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory Technical Cyber Security Alert TA09-187A
Microsoft Video ActiveX Control Vulnerability
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2008-0015
JVN iPedia

更新履歴

2009/07/15
ベンダ情報に富士通のリンクを追加しました。
2009/07/15
対策情報を更新し、ベンダ情報にマイクロソフトのリンクを追加しました
2015/10/21
ベンダ情報を更新しました