公開日:2007/11/02 最終更新日:2007/11/02

JVNVU#446897
CUPS におけるバッファオーバーフローの脆弱性

概要

CUPS (Common Unix Printing System) には、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • CUPS 1.3.3 およびそれ以前

詳しくはベンダの提供する情報をご確認下さい。

詳細情報

CUPS (Common Unix Printing System) は、IPP (Internet Printing Protocol)に対応した印刷サービスです。

cups/ipp.c に含まれる ippReadIO() 関数には、細工された IPP リクエストを処理する際にバッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって、CUPS サーバの実行権限で任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
CUPS.ORG が提供する最新バージョンへアップデートする。

ベンダによっては独自のパッチを提供している場合もあります。

各ベンダの情報を確認の上アップデートを行なってください。

アクセス制限をする
CUPS がデフォルトで使用する 631/udp へのアクセスを制限する。

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#446897
    CUPS buffer overflow vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2007.11.02における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2007-4351
VU#446897
JVN iPedia