公開日:2010/10/29 最終更新日:2011/03/28

JVNVU#298081
Adobe Flash に脆弱性
緊急

概要

Adobe Flash には、任意のコードが実行される脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Adobe Flash Player 10.1.85.3 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版、Linux 版、Solaris 版
  • Adobe Flash Player 10.1.95.2 およびそれ以前の Android 版
  • Adobe Reader 9.4 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版、UNIX 版
  • Adobe Acrobat 9.4 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版
なお、Flash をサポートしている他の Adobe 製品も本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

詳細情報

Adobe Flash には、メモリ破損の脆弱性が存在し、任意のコードが実行される可能性があります。

なお、本脆弱性を使用した攻撃活動が確認されています。

想定される影響

細工された Flash コンテンツが埋め込まれたドキュメントを閲覧することで、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
Adobe が提供する情報をもとにアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • ウェブブラウザで Flash を無効にする
  • Adobe Reader 9 で Flash と 3D & Multimedia サポートを無効にする
  • ウェブブラウザ上での PDF ファイルの自動表示を無効にする
    PDF の自動表示を無効にする設定方法は、ウェブブラウザにより異なります。
  • Adobe Reader および Acrobat で JavaScript を無効にする
  • 不審な PDF ファイルを開かない
    不審なメールに添付されている PDF ファイルを開いたり、不審なウェブサイトに掲載されている PDF ファイルを開かないようにする。

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#298081
    Adobe Flash code execution vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2010-0029
Adobe Flash Player の脆弱性に関する注意喚起
JPCERT-AT-2010-0031
Adobe Reader 及び Acrobat の脆弱性に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2010-3654
JVN iPedia JVNDB-2010-002313

更新履歴

2010/11/05
対策方法およびベンダ情報を更新しました。
2010/11/17
対策方法およびベンダ情報を更新しました。
2011/03/28
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。