公開日:2009/09/10 最終更新日:2010/05/21

JVNVU#336053
Cyrus IMAPd にバッファオーバーフローの脆弱性

概要

Cyrus IMAP サーバには、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Cyrus IMAP バージョン 2.2 から 2.3.14 まで

詳細情報

Cyrus IMAP メールサーバは、電子メールフィルタリングのためのプログラミング言語である SIEVE をサポートしています。Cyrus IMAP には、細工された SIEVE スクリプトを処理することに起因するバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

想定される影響

メールサーバにログイン可能な攻撃者によって、権限昇格されたり、任意のコードを実行されたり、他のユーザのメールを閲覧されたり、不正なメールを送信されたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
対策版を適用するまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • SIEVE を無効にする

参考情報

  1. Vulnerability Note VU#336053
    Cyrus IMAPd buffer overflow vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2009.09.10における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 攻撃者が自らアカウントを取得することで攻撃が可能
  • 中 - 高
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2009-2632
JVN iPedia JVNDB-2009-002112

更新履歴

2010/05/21
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。