公開日:2010/06/08 最終更新日:2010/11/05

JVNVU#486225
Adobe Flash ActionScript AVM2 newfunction 命令に脆弱性
緊急

概要

Adobe Flash には、ActionScript newfunction 命令の処理に脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Adobe Flash Player 10.0.45.2 およびそれ以前
  • Adobe Flash Player 9.0.262 およびそれ以前
  • Adobe Reader and Acrobat 9.3.2 およびそれ以前

詳細情報

Adobe Flash 9 およびそれ以降では ActionScript 3 をサポートしており、そのバイトコードは ActionScript Virtual Machine 2 (AVM2) によって実行されます。細工された AVM2 newfunction 命令によって、任意のコードが実行される可能性があります。

なお、本脆弱性を使用した攻撃活動が確認されています。

想定される影響

SWF コンテンツを埋め込んだ細工されたファイルを閲覧することで、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
Adobe が提供する情報をもとに Flash Player、Adobe AIR、Adobe Reader および Acrobat を最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • ウェブブラウザで Flash を無効にする
  • Adobe Reader 9 で Flash と 3D & Multimedia サポートを無効にする
  • ウェブブラウザ上での PDF ファイルの自動表示を無効にする
    PDF の自動表示を無効にする設定方法は、ウェブブラウザにより異なります。
  • Adobe Reader および Acrobat で JavaScript を無効にする
  • 不審な PDF ファイルを開かない
    不審なメールに添付されている PDF ファイルを開いたり、不審なウェブサイトに掲載されている PDF ファイルを開かないようにする。

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#486225
    Adobe Flash ActionScript AVM2 newfunction vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2010-0017
Adobe Reader 及び Acrobat の脆弱性に関する注意喚起
JPCERT-AT-2010-0015
Adobe Flash Player および Adobe Acrobat/Reader の脆弱性に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2010-1297
JVN iPedia JVNDB-2010-001537

更新履歴

2010/06/11
対策方法の更新、ベンダ情報および関連文書にリンクを追加しました。
2010/06/30
対策方法の更新、ベンダ情報および関連文書にリンクを追加しました。
2010/06/30
対策方法の更新、ベンダ情報および関連文書にリンクを追加しました。
2010/11/05
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。