公開日:2010/12/14 最終更新日:2012/06/25
JVNVU#634956
Microsoft Internet Explorer に任意のコードが実行される脆弱性
緊急
Microsoft Internet Explorer には、CSS (Cascading Style Sheets) の処理に起因する解放済みメモリを使用の (use-after-free) 脆弱性が存在します。
- Internet Explorer 6
- Internet Explorer 7
- Internet Explorer 8
Microsoft Internet Explorer には、mshtml.dll ライブラリの CSS 処理に起因する解放済みメモリ使用の (use-after-free) 脆弱性が存在します。
なお、本脆弱性を使用した攻撃コードが確認されています。
細工された HTML ドキュメントを閲覧した場合に、ユーザの権限で任意のコードが実行される可能性があります。
アップデートする
2011年2月9日にセキュリティ更新プログラムが公開されました。マイクロソフトが提供する情報 (MS11-003) をもとにアップデートしてください。
なお、マイクロソフトによると、回避策の「Internet Explorer のカスケード スタイル シート (CSS) の再帰的なロードを防ぐ」(Fix it 50591) を適用していた場合、MS11-003 のセキュリティ更新プログラムをインストールする前に、適用した回避策を無効にすることが推奨されています。
ワークアラウンドを実施する
対策版が公開されるまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) を利用する
- [インターネット] ゾーンのセキュリティ設定を "高" にする
- アクティブスクリプトを無効にする
- Internet Explorer のカスケード スタイル シート (CSS) の再帰的なロードを防ぐ (Fix it 50591)
-
US-CERT Vulnerability Note VU#634956
Microsoft Internet Explorer CSS use-after-free vulnerability -
US-CERT Security Publications
Securing Your Web Browser
JPCERT 緊急報告 |
JPCERT-AT-2011-0003 2011年2月 Microsoft セキュリティ情報 (緊急 3件含) に関する注意喚起 |
JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2010-3971 |
JVN iPedia |
JVNDB-2010-002653 |
- 2010/12/24
- ベンダ情報および関連文書を更新しました。
- 2010/12/24
- 対策方法を更新しました。
- 2011/02/15
- 対策方法を更新し、ベンダ情報および関連文書にリンクを追加しました。
- 2011/03/28
- 関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。
- 2012/06/25
- ベンダ情報の序列を修正しました。