公開日:2011/09/28 最終更新日:2011/09/28
JVNVU#864643
SSL と TLS の CBC モードに選択平文攻撃の脆弱性
SSL プロトコルと TLS プロトコルには、CBC モードで選択平文攻撃を受ける脆弱性が存在します。
- SSL プロトコル バージョン 3.0
- TLS プロトコル バージョン 1.0
TLS 1.1 および TLS 1.2 は、本脆弱性の影響を受けないとのことです。
SSL プロトコルと TLS プロトコルが CBC モードで動作する際、初期化ベクトル (IV) の決定方法に問題があり、選択平文攻撃を受ける脆弱性が存在します。
なお、本脆弱性を使用した攻撃方法が公開されています。
暗号化した通信が中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) によって傍受された場合、その内容を復号される可能性があります。
2011年9月28日現在、対策方法はありません。
ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- TLS 1.1 や TLS 1.2 を有効にする
- RC4 アルゴリズムを優先して使用する
ベンダ | リンク |
マイクロソフト | マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2588513) |
Mozilla Japan | TLS 暗号化通信に対する攻撃の Firefox への影響 |
Revision 97269 | |
OpenSSL Project | Security of CBC Ciphersuites in SSL/TLS: Problems and Countermeasures |
-
US-CERT Vulnerability Note VU#864643
SSL 3.0 and TLS 1.0 allow chosen plaintext attack in CBC modes
2011.09.28における脆弱性分析結果
評価尺度 | 攻撃成立条件 | 評価値 |
---|---|---|
攻撃経路 | インターネット経由からの攻撃が可能 |
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認証レベル | 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能 |
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攻撃成立に必要なユーザーの関与 | ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある |
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攻撃の難易度 | ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要 |
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