公開日:2020/06/23 最終更新日:2020/06/24

JVNVU#91424496
三菱電機製 MELSEC iQ-R、iQ-F、Q、L、FX シリーズの CPU ユニットと GX Works3 および GX Works2 間の通信が平文で行われている脆弱性

概要

三菱電機製 MELSEC iQ-R、iQ-F、Q、L、FX シリーズには、CPU ユニットと GX Works3 および GX Works2 間の通信が平文で行われている脆弱性 (CWE-319) が存在します。

影響を受けるシステム

  • MELSEC iQ-R、iQ-F、Q、L、FX シリーズの CPU ユニット 全てのバージョン

詳細情報

三菱電機製 MELSEC iQ-R、iQ-F、Q、L、FX シリーズには、CPU ユニットと GX Works3 および GX Works2 間の通信が平文で行われている脆弱性 (CWE-319) が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって、情報漏えい、情報改ざん、不正な操作、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃などが行われる可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
開発者によると、本脆弱性に対するアップデートなどは提供していないとのことです。

ただし、本脆弱性の影響を軽減するために、次の回避策を適用することを推奨するとのことです。

  • 信頼できないネットワークやホストを経由した通信を行う場合は、VPN の設置により、通信経路を暗号化する

詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-175-01)
    Mitsubishi Electric MELSEC iQ-R, iQ-F, Q, L and FX Series CPU Modules

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 10.0
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-5594
JVN iPedia

更新履歴

2020/06/24
【参考情報】に ICS Advisory のリンクを追加しました。