公開日:2008/06/30 最終更新日:2008/08/25

JVNVU#923508
Microsoft Internet Explorer 6 にクロスドメインの脆弱性
緊急

概要

Microsoft Internet Explorer 6 には、クロスドメインの脆弱性が存在します。結果として、許可されていない他ドメインのコンテンツへアクセスされる可能性があります。

影響を受けるシステム

  • Microsoft Internet Explorer 6

詳細情報

Microsoft Internet Explorer では、フレーム間の情報のやりとりを制御するために、Internet Security Manager Object によって URL がどのゾーンやドメインに属するのか、どのようなアクションが許可されるかを規定しています。

Internet Explorer 6 には、特定の手法でフレームに表示するページロケーションを変更された場合、適切にクロスドメインセキュリティモデルが機能しない脆弱性が存在します。

なお、本脆弱性に関する実証コードが公開されています。

想定される影響

第三者によって細工された HTML ドキュメント(ウェブページや HTML 形式のメール)をユーザが閲覧した場合、他のフレームで表示している他ドメインのコンテンツにアクセスされる可能性があります。

対策方法

対策方法は公開されていません
2008年06月30日現在、対策方法は公開されておりません。

以下の回避策を行うことで想定される影響を軽減できる可能性があります。

  • Internet Explorer 7 へアップデートする
  • ActiveScript を無効にする

ベンダ情報

ベンダ リンク
マイクロソフト Windows Internet Explorer 7

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#923508
    Microsoft Internet Explorer 6 contains a cross-domain vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2008.06.30における脆弱性分析結果  緊急

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia JVNDB-2008-001474

更新履歴

2008/08/25
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。