公開日:2021/07/06 最終更新日:2021/07/09

JVNVU#94260088
エレコム製ルータにおける認証不備およびOSコマンドインジェクションの脆弱性

概要

エレコム株式会社が提供する複数のルータ製品には、認証不備およびOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • WRC-1167FS-W
  • WRC-1167FS-B
  • WRC-300FEBK
  • WRC-F300NF
  • WRC-733FEBK
  • WRH-300RD
  • WRH-300BK
  • WRH-300SV
  • WRH-300WH
  • WRH-H300WH
  • WRH-H300BK
  • WRC-1167FSA
  • WRH-300BK-S
  • WRH-300WH-S

詳細情報

エレコム株式会社が提供する複数のルータ製品には、次の複数の脆弱性が存在します。

WRC-1167FS-W、WRC-1167FS-B、WRC-1167FSA

  • 情報漏えい (CWE-200) - CVE-2021-20738
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N 基本値: 4.3

WRC-300FEBK、WRC-F300NF、WRC-733FEBK、WRH-300RD、WRH-300BK、WRH-300SV、WRH-300WH、WRH-H300WH、WRH-H300BK、WRH-300BK-S、WRH-300WH-S

  • OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2021-20739
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L 基本値: 6.3

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 隣接するネットワーク上の第三者に機器内の機微な情報を窃取される - CVE-2021-20738
  • 隣接するネットワーク上の第三者により、当該製品上で任意の OS コマンドを実行される - CVE-2021-20739

対策方法

製品の使用を停止する
下記の製品はサポートが終了しており、修正アップデートは提供されません。開発者は後継製品への移行を推奨しています。
WRC-300FEBK、WRC-F300NF、WRC-733FEBK、WRH-300RD、WRH-300BK、WRH-300SV、WRH-300WH、WRH-H300WH、WRH-H300BK、WRH-300BK-S、WRH-300WH-S

ワークアラウンドを実施する
WRC-1167FS-W、WRC-1167FS-B および WRC-1167FSA については、修正アップデートの予定はありませんが、下記を実施することで本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • 設定画面のログインパスワードを変更する
  • 設定画面にログインしている間、他のウェブサイトにアクセスしない
  • 設定画面での操作を終えた後にウェブブラウザを終了させる
  • ウェブブラウザに保存された設定画面のパスワードを削除する

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
エレコム株式会社 該当製品あり 2021/07/06 エレコム株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、株式会社ゼロゼロワン 佐藤勝彦(goroh_kun)氏、早川 宙也 氏 が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-20738
CVE-2021-20739
JVN iPedia

更新履歴

2021/07/09
[対策方法] を更新しました