公開日:2007/12/20 最終更新日:2007/12/20

JVN#50876069
Flash Player において任意の HTTP ヘッダが送信可能な脆弱性

概要

Adobe が提供する Flash Player には、任意の HTTP ヘッダが送信可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • lash Player 7.0.70.0 およびそれ以前
  • lash Player 8.0.35.0 およびそれ以前
  • lash Player 9.0.48.0 およびそれ以前

詳しくはベンダが提供する情報をご確認ください。

詳細情報

Adobe が提供する Flash Player は、同社が提供する動画作成ソフトウェア Flash によって作成された ウェブコンテンツを見るためのプラグインです。
Flash Player には、任意の HTTP ヘッダが送信可能な脆弱性が存在します。

なお、本脆弱性は JVN#72595280 とは異なる問題です。

想定される影響

Flash Player が任意の HTTP ヘッダを送信できるため、細工されたフラッシュコンテンツをユーザが読み込んだ場合、HTTP ヘッダを元にセキュリティ対策を行っているウェブアプリケーションにおいて、そのセキュリティ対策が迂回される可能性があります。

対策方法

アップデートする
Flash Player 8.x および Flash Player 9.x をお使いの場合:
ベンダが提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

パッチを適用する
Flash Player 7.x をお使いの場合:
ベンダが提供するFlash Player update TechNoteに記載されている情報をもとにパッチを適応してください。
ベンダによると、Flash Player 7.x のセキュリティアップデートは、本アップデートを最後としサポート終了 に掲載されているアーカイブをご利用ください。

詳しくはベンダが提供する情報をご確認ください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2007.12.12における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC がベンダとの調整を行いました。
報告者: 株式会社ユービーセキュア 杉山 俊春 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2007-6245
JVN iPedia JVNDB-2007-000818