公開日:2006/04/27 最終更新日:2006/04/27

JVN#7F8621DE
DonutP および UnDonut における確認ダイアログ表示に関する脆弱性

概要


IE エンジンを使ったタブ型 Web ブラウザである DonutP およびその後継のUnDonut の古いバージョンでは、DonutP.API を実行する際にユーザへの確認を行ないません。このため、ユーザの気づかないうちにクロスサイトスクリプティングなどによる情報漏洩が発生する可能性があります。

ただし、DonutP.API はインストール直後の状態では無効にされており、ユーザが明示的に有効にしない状態ではこの問題の影響は受けません。

また、unDonut release10β2 以降では、スクリプト実行時にダイアログを表示する機能が有効になっており、実行するかどうかを明示的に選択するようになっています(ダイアログ表示の有無は選択可能、初期設定では表示する)。

DonutP や unDonut の古いバージョンを使っている方は unDonut の最新バージョンに移行されることをお勧めします。また、スクリプト実行時にダイアログを表示する機能を有効にしておくことをお勧めします。

影響を受けるシステム

  • DonutP 全てのバージョン
  • UnDonut 10β2より前のバージョン

詳細情報

想定される影響


ユーザが悪意のあるページを閲覧することで、攻撃者にブラウザを操作される可能性があります。

対策方法

ベンダ情報

ベンダ リンク
unDonut タブブラウザ関係物置

参考情報

  1. IPA
    「DonutP」および「UnDonut」における確認ダイアログ表示に関する脆弱性

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia