公開日:2014/03/18 最終更新日:2014/03/18

JVN#05951929
spモードメールで作成中のメールへのアクセスに関する問題

概要

株式会社NTTドコモが提供する spモードメールには、作成中のメールへのアクセス制限に関する問題が存在します。

影響を受けるシステム

  • Android 4.0.X およびそれ以前向け spモードメール rev.6100 から rev.6300 まで
  • Android 4.1 およびそれ以降向け spモードメール rev.6130 から rev.6700 まで

詳細情報

株式会社NTTドコモが提供する spモードメールには、外部アプリケーションとの間で作成中のメールデータの受け渡しを行うためのアプリ連携インターフェースが実装されています。連携するアプリケーションを選択した時点で、受け渡しされるメール本文および添付ファイルが SD カードに保存されるため、他の Android アプリケーションからも読み取ることが可能です。

想定される影響

不正な他の Android アプリケーションがインストールされている場合、作成中のメールの内容を取得される可能性があります。

対策方法

この問題を修正するアップデートは提供されません。

使用に関する注意
開発者によると、Android 4.0.X およびそれ以前向け spモードメール rev.6400 およびそれ以降、ならびに Android 4.1 およびそれ以降向け spモードメール rev.6800 およびそれ以降において、初回起動時に表示される利用許諾、アプリ連携インターフェースを初めて使用する際のポップアップおよび当該製品のヘルプページに注意喚起の文が追加されているとのことです。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 該当製品あり 2014/03/18

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2014.03.18における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 設定の変更など、積極的なユーザ動作が必要
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

分析結果のコメント

当該製品が出力した情報の取得を目的として作成された悪意あるアプリケーションを、ユーザが自らインストールすることを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき次の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 徳田裕典 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2014-1978
JVN iPedia JVNDB-2014-000028