公開日:2016/06/20 最終更新日:2016/07/05

JVN#07710476
Apache Struts において任意のコードを実行可能な脆弱性

概要

Apache Struts には、任意のコードを実行可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Apache Struts 2.3.20 から 2.3.28.1 まで
Apache Struts 1 への影響の有無は不明です。
なお、Apache Struts 1 は、2013年4月5日付けでサポート終了 (EOL) が宣言されています。

詳細情報

Apache Software Foundation が提供する Apache Struts は、Java のウェブアプリケーションを開発するためのソフトウェアフレームワークです。Apache Struts の REST Plugin を使用して開発された Web アプリケーションには、任意のコードを実行可能な脆弱性が存在します。

なお、本脆弱性を使用した攻撃コードが公開されています。

想定される影響

遠隔の第三者によって、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
NTT-CERT 該当製品無し 2016/06/23
アライドテレシス株式会社 該当製品無し 2016/06/20
ジェイティ エンジニアリング株式会社 該当製品無し 2016/06/20
富士通株式会社 該当製品無し 2016/07/05
ベンダ リンク
Apache Software Foundation S2-037 - Remote Code Execution can be performed when using REST Plugin.

参考情報

  1. IPA
    「Apache Struts」において任意のコードを実行可能な脆弱性対策について (JVN#07710476)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L
基本値: 5.6
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 6.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ビットフォレスト 野村 真作 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2016-4438
JVN iPedia JVNDB-2016-000110

更新履歴

2016/06/20
参考情報に IPA 注意喚起を追記しました
2016/06/23
NTT-CERTのベンダステータスが更新されました
2016/07/05
富士通株式会社のベンダステータスが更新されました