JVN#09769017
        富士ゼロックス株式会社製の複数の製品における DLL 読み込みに関する脆弱性
              
      
      富士ゼロックス株式会社製の複数の製品には、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。
CVE-2017-10848
- DocuWorks 8.0.7 およびそれ以前のインストーラー
 - DocuWorks Viewer Light インストーラー 登録日2017年7月以前のパッケージ
 
- DocuWorks 8.0.7 およびそれ以前により生成された自己解凍文書
 
- ApeosPort-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271、DocuCentre-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271 向け ART EX ドライバーのインストーラー (デジタル署名のタイムスタンプが日本時間 2017年4月12日 11:04 以前)
 - ApeosPort-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271、DocuCentre-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271 向け PostScript® ドライバー Microsoft® Pscript用 + 機能追加PlugIn + PPDファイル インストーラー (デジタル署名のタイムスタンプが日本時間 2017年4月12日 11:10 以前)
 - ApeosPort-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271、DocuCentre-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271 向け XPS 対応ドライバーのインストーラー (デジタル署名のタイムスタンプが日本時間 2016年11月4日 08:48 以前)
 - ApeosPort-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271、DocuCentre-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271 向け ART EXダイレクトファクスドライバーのインストーラー (デジタル署名のタイムスタンプが日本時間 2017年5月26日 16:44 以前)
 - ApeosPort-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271、DocuCentre-VI C7771/C6671/C5571/C4471/C3371/C2271 向け設定復元ツールのインストーラー (デジタル署名のタイムスタンプが日本時間 2015年8月25日 17:51 以前)
 
- ContentsBridge Utility for Windows 7.4.0 およびそれ以前のインストーラー
 
富士ゼロックス株式会社が提供する複数の製品のインストーラーおよび DocuWorks自己解凍文書には、DLL を読み込む際や、自己解凍文書を実行する際の検索パスに問題があり、意図しない DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。
想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
- インストーラー起動時に管理者権限で任意のコードを実行される - CVE-2017-10848, CVE-2017-10850, CVE-2017-10851
 - DocuWorks自己解凍文書を実行したユーザの権限で任意のコードを実行される - CVE-2017-10849
 
CVE-2017-10848, CVE-2017-10850, CVE-2017-10851 向け対策
最新のインストーラーを使用する
開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラーを使用してください。
なお、本脆弱性の影響を受けるのはインストーラーの起動時のみのため、既存のユーザはソフトウェアをアップデートする必要はありません。
CVE-2017-10849 向け対策
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
ワークアラウンドを実施する
当該製品の最新版には、自己解凍文書作成機能は含まれていません。
既存のDocuWorks自己解凍文書を利用する場合は、空の新規フォルダを作成し、その中に DocuWorks自己解凍文書 (exe ファイル) を格納してから、起動して下さい。
詳しくは、製品開発者が提供する情報をご確認ください。
| 攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | 
|---|---|---|---|---|
| 攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
| 必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
| ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
| スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
| 機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
| 完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
| 可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | 
| 攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | 
|---|---|---|---|
| 攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 
| 攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 
| 機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 
| 完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 
| 可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 
分析結果のコメント
ユーザのシステムを攻撃する目的で作成された DLL ファイルを、攻撃者の意図する場所にユーザが自ら配置することを想定しています。
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 橘総合研究所 英利 雅美 氏
| JPCERT 緊急報告 | 
                                     | 
              
| JPCERT REPORT | 
                                     | 
              
| CERT Advisory | 
                                     | 
              
| CPNI Advisory | 
                                     | 
              
| TRnotes | 
                                     | 
              
| CVE | 
                                    CVE-2017-10848 | 
              
| 
                                    CVE-2017-10849 | 
              |
| 
                                    CVE-2017-10850 | 
              |
| 
                                    CVE-2017-10851 | 
              |
| JVN iPedia | 
                                    JVNDB-2017-000219 | 
              
- 2021/04/07
 - 富士ゼロックス株式会社のベンダステータスが更新されました
 - 2021/04/09
 - [対策方法] のハイパーリンクの URL をリダイレクト先に変更しました
 
