公開日:2021/03/22 最終更新日:2021/03/22

JVN#12737530
UNIVERGE Aspire シリーズ PBX におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

NECプラットフォームズ株式会社が提供する UNIVERGE Aspire シリーズ PBX にはサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • UNIVERGE Aspire WX 1.00 から 3.51 までのバージョン
  • UNIVERGE Aspire UX 1.00 から 9.70 までのバージョン
  • UNIVERGE SV9100 1.00 から 10.70 までのバージョン
  • SL2100 1.00 から 3.00 までのバージョン

詳細情報

NECプラットフォームズ株式会社が提供する UNIVERGE Aspire シリーズ PBX のリモート保守機能にはコマンド処理に問題があり、結果としてサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔のユーザによって細工されたコマンドを送信されると、システムダウンによる再起動が発生する可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報を元に、ソフトウェアのアップデートを行ってください。
開発者は、本脆弱性を修正したバージョンをリリースしています。

  • UNIVERGE Aspire WX 4.00 およびそれ以降
  • UNIVERGE Aspire UX 9.80 およびそれ以降
  • UNIVERGE SV9100 11.00 およびそれ以降
  • SL2100 3.10 およびそれ以降
ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
  • リモート保守機能を無効にする
  • インターネット等の外部ネットワークへ機器を直接接続しない
なお、当該製品においてリモート保守機能は初期設定にて無効となっています。
 

ベンダ情報

ベンダ リンク
NECプラットフォームズ株式会社 Aspireセキュリティポータル

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L
基本値: 3.1
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:S/C:N/I:N/A:P
基本値: 3.5
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-20677
JVN iPedia JVNDB-2021-000023