公開日:2011/06/10 最終更新日:2011/06/30

JVN#18680611
Java Web Start における DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

Oracle の提供する Java Web Start には、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Windows 版 Java SE 6 Update 25 およびそれ以前のバージョン

詳細情報

Java Web Start は、Oracle が提供する JRE (Java Runtime Environment) 等の Java 実行環境に含まれるソフトウェアです。Java Web Start には、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、意図しない DLL を読み込んでしまう脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者により、プログラムを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。

参考情報

  1. Japan Vulnerability Notes - JVNVU#707943
    Windows プログラムの DLL 読み込みに脆弱性
  2. IPA
    「Java Web Start」における3件のセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起

JPCERT/CCからの補足情報


JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2011.06.10における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社富士通研究所 兒島 尚 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2011-0866
JVN iPedia JVNDB-2011-000035

更新履歴

2011/06/30
参考情報に IPA 注意喚起へのリンクを追加しました。