公開日:2014/07/15 最終更新日:2014/07/15

JVN#19118282
S2Struts において ClassLoader が操作可能な脆弱性

概要

特定非営利活動法人 Seasar ファウンデーションが提供する S2Struts には、ClassLoader が操作可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • S2Struts 1.2.12 およびそれ以前
  • S2Struts 1.3.1 およびそれ以前

詳細情報

特定非営利活動法人 Seasar ファウンデーションが提供する S2Struts は、Java のウェブアプリケーションを作成するためのソフトウェアフレームワークです。S2Struts は、ClassLoader が操作可能な脆弱性 (CVE-2014-0114) の影響を受ける Apache Struts を使用しています。そのため、S2Struts も同脆弱性の影響を受けます。

想定される影響

S2Struts が動作しているサーバ上で、遠隔の第三者によって、情報を取得されたり、任意のコードを実行されたりするなどの可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
特定非営利活動法人 Seasar ファウンデーション The Seasar Project
Seasar - DI Container with AOP

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2014.07.15における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に必要な条件はない
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 一部の情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が部分的に阻害される

Base Score:7.5

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき次の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: サイボウズ株式会社

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2014-3893
JVN iPedia JVNDB-2014-000072