公開日:2015/06/23 最終更新日:2015/06/23

JVN#19578958
Symfony におけるコードインジェクションの脆弱性

概要

SensioLabs が提供する Symfony には、コードインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Symfony 2.0.x、2.1.x、2.2.x、2.3.x、2.4.x、2.5.x、2.6.x

詳細情報

SensioLabs が提供する Symfony は、オープンソースのウェブアプリケーションフレームワークです。Symfony には、コードインジェクションの脆弱性が存在します。Symfony を使用するアプリケーションにおいて、リバースプロキシ機能 (HttpCache クラス) を使用し ESI サポートを有効にしている場合に、本脆弱性の影響を受けます。

想定される影響

Symfony を使用するアプリケーションが動作するサーバ上で、任意の PHP コードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
本脆弱性は、Symfony 2.3.27、2.5.11、2.6.6 で修正されています。
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

なお Symfony 2.0、2.1、2.2、2.4 はサポートが終了しているため、これらのバージョンに対する修正は提供されていません。

ベンダ情報

ベンダ リンク
SensioLabs CVE-2015-2308: Esi Code Injection

参考情報

  1. IPA
    「Symfony」におけるコード・インジェクションの脆弱性対策について(JVN#19578958)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.06.23における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に何らかの条件が必要
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 一部の情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が部分的に阻害される

Base Score:6.8

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 寺田 健 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-2308
JVN iPedia JVNDB-2015-000089

更新履歴

2015/06/23
参考情報に IPA の注意喚起を追加しました。