公開日:2007/06/18 最終更新日:2007/06/18

JVN#27203006
Internet Explorer における MHTML により任意のスクリプトが実行される脆弱性

概要

Internet Explorer には、MHTML (MIME Encapsulation of Aggregate HTML) により任意のスクリプトが実行される脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

Internet Explorer の利用している Outlook Express のコンポーネントに原因があるため、Outlook Express のバージョンに依存します。

  • Outlook Express 6
    Windows XP / Windows Server 2003
  • Windows メール
    Windows Vista

詳細情報

Internet Explorer は、MHTML (MIME Encapsulation of Aggregate HTML) でウェブサイトにアクセスする際に、ファイルの種類を判別することなく MHTML 形式として処理します。そのため、MHTML でアクセスすることでエンコードされたスクリプトが実行される問題があります。

この問題は Internet Explorer で MHTML の処理に使用している Outlook Express のコンポーネントに原因があり、修正は Outlook Express で行われています。

想定される影響

ユーザのブラウザ上で任意のスクリプトが実行される可能性があります。

対策方法

ベンダのアップデートを適用する
ベンダの提供する情報を元にアップデートを行なってください。

参考情報

  1. IPA
    「Internet Explorer」における MHTML により任意のスクリプトが実行される脆弱性

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2007.06.18における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC がベンダとの調整を行いました。

報告者:星屑 | スターダスト 氏、はせがわようすけ 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2007-0014
2007年6月 Microsoft セキュリティ情報 (緊急 4件含) に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory Technical Cyber Security Alert TA07-163A
Microsoft Updates for Multiple Vulnerabilities
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2007-2225
JVN iPedia

更新履歴

2007/06/18
詳細情報を更新しました。