公開日:2021/04/09 最終更新日:2021/04/09

JVN#29739718
Aterm WF1200CR、Aterm WG1200CR、Aterm WG2600HS および Aterm WX3000HP における複数の脆弱性

概要

Aterm WF1200CR、Aterm WG1200CR、Aterm WG2600HS および Aterm WX3000HP には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Aterm WF1200CR ファームウェア Ver1.3.2 およびそれ以前
  • Aterm WG1200CR ファームウェア Ver1.3.3 およびそれ以前
  • Aterm WG2600HS ファームウェア Ver1.5.1 およびそれ以前
  • Aterm WX3000HP ファームウェア Ver1.1.2 およびそれ以前

詳細情報

日本電気株式会社が提供する Aterm WF1200CR、Aterm WG1200CR、Aterm WG2600HS および Aterm WX3000HP には、複数の脆弱性が存在します。

Aterm WF1200CR、Aterm WG1200CR および Aterm WG2600HS

  • OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2021-20708
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 6.8
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:S/C:P/I:P/A:P 基本値: 5.2
  • ダウンロードしたファイルの完全性検証不備 (CWE-354) - CVE-2021-20709
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 6.8
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:S/C:P/I:P/A:P 基本値: 5.2
Aterm WG2600HS
  • クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2021-20710
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 6.1
    CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.6
  • OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2021-20711
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H/ 基本値: 8.8
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C 基本値: 8.3
Aterm WG2600HS および WX3000HP
  • アクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2021-20712
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N 基本値: 5.3
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:N/A:N 基本値: 5.0

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 当該製品の管理ページにログインしている状態で、特定の URL に対して細工されたリクエストを送信することで任意のコマンドを実行される - CVE-2021-20708
  • 当該製品の管理ページにログインしている状態で、細工された設定ファイルを読み込ませることで任意のコマンドを実行される  - CVE-2021-20709
  • 当該製品にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2021-20710
  • 当該製品の管理ページにアクセスした攻撃者によって、任意のコマンドを実行される - CVE-2021-20711
  • IPv6 ファイアウォールの機能に不具合があり、LAN 側に接続された機器が WAN などの外部ネットワーク上からアクセスされる - CVE-2021-20712

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版へアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
日本電気株式会社 該当製品あり 2021/04/09

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

CVE-2021-20708、CVE-2021-20709
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 塚本 泰三 氏

CVE-2021-20710、CVE-2021-20711
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 永岡 悟 氏

CVE-2021-20712
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 加藤 吉光 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-20708
CVE-2021-20709
CVE-2021-20710
CVE-2021-20711
CVE-2021-20712
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