公開日:2012/04/13 最終更新日:2012/04/13

JVN#33283707
ActiveScriptRuby に HTML 上で任意の Ruby スクリプトを実行可能な脆弱性

概要

ActiveScriptRuby には、ActiveX コントロールを実行可能なウェブブラウザで HTML を表示した際に、任意の Ruby スクリプトが実行可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ActiveScriptRuby
ActiveScriptRuby に含まれている GRScript18.dll のバージョンが 1.2.2.0 より前の場合、本脆弱性の影響を受けます。

詳細情報

ActiveScriptRuby は、Windows 環境に Ruby を導入するためのソフトウェアです。ActiveScriptRuby には、ActiveX コントロールを実行可能なウェブブラウザで HTML を表示した際に、任意の Ruby スクリプトが実行可能な脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者に、情報を取得されたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
対策版を適用するまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。

  • コンソールから以下のコマンドを実行することで COM サーバの登録を解除する
    regsvr32 /u ASR-1.8インストールディレクトリ\bin\GRScript18.dll

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2012/04/13 となりました。
迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: Moca 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2012-1241
JVN iPedia JVNDB-2012-000031