公開日:2018/11/29 最終更新日:2018/11/29

JVN#36895151
パナソニック製アプリケーションが登録する一部の Windows サービスにおいて実行ファイルのパスが引用符で囲まれていない脆弱性

概要

パナソニック製アプリケーションが登録する一部の Windows サービスでは、登録される実行ファイルのパスが引用符で囲まれていません。

影響を受けるシステム

2009年10月以降に発売されたパナソニック製の PC で、工場出荷時に次の OS がプリインストールされている機種が該当します。

  • Windows 7 (32bit)
  • Windows 7 (64bit)
  • Windows 8 (64bit)
  • Windows 8.1 (64bit)
  • Windows 10 (64bit)

詳細情報

パナソニック株式会社が提供するアプリケーションが登録する一部の Windows サービスでは、登録される実行ファイルのパスが引用符で囲まれていません (CWE-428)。

想定される影響

空白文字を含むパスの最初の部分から構成される名前を持つアプリケーションを介して、当該サービスの動作に使われる権限を取得される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、「サービスパス脆弱性対応ユーティリティ」を適用してください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
パナソニック株式会社 該当製品あり 2018/11/29 パナソニック株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.4
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:L/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 4.6
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

ユーザのシステムを攻撃する目的で作成されたソフトウェアが、攻撃者の意図する場所に配置されていることを前提として評価しています。

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-16183
JVN iPedia JVNDB-2018-000123