公開日:2017/07/13 最終更新日:2017/07/13

JVN#42031953
FileCapsule Deluxe Portable および FileCapsule Deluxe Portable で作成された自己復号形式の暗号ファイルにおける DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

FileCapsule Deluxe Portable および FileCapsule Deluxe Portable で作成された自己復号形式の暗号ファイルには、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • FileCapsule Deluxe Portable Ver.1.0.4.1 およびそれ以前 - CVE-2017-2265
  • FileCapsule Deluxe Portable Ver.1.0.4.1 およびそれ以前を使用して作成された自己復号形式の暗号ファイル - CVE-2017-2266
  • FileCapsule Deluxe Portable Ver.1.0.5.1 およびそれ以前 - CVE-2017-2267
  • FileCapsule Deluxe Portable Ver.1.0.5.1 およびそれ以前を使用して作成された自己復号形式の暗号ファイル - CVE-2017-2268
  • FileCapsule Deluxe Portable Ver.2.0.9 およびそれ以前 - CVE-2017-2269
  • FileCapsule Deluxe Portable Ver.2.0.9 およびそれ以前を使用して作成された自己復号形式の暗号ファイル - CVE-2017-2270

詳細情報

FileCapsule Deluxe Portable は、ファイルの暗号化を行うソフトウェアです。FileCapsule Deluxe Portable には、次の脆弱性が存在します。

  • FileCapsule Deluxe Portable が意図しない DLL を読み込み実行する (CWE-427) - CVE-2017-2265、CVE-2017-2267、CVE-2017-2269
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.8
    CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P 基本値: 6.8
  • 作成された自己復号形式の暗号ファイルが意図しない DLL を読み込み実行する (CWE-427) - CVE-2017-2266、CVE-2017-2268、CVE-2017-2270
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.8
    CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P 基本値: 6.8

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 当該製品を実行している権限で、任意のコードを実行される - CVE-2017-2265、CVE-2017-2267、CVE-2017-2269
  • 自己復号形式の暗号ファイルを実行している権限で、任意のコードを実行される - CVE-2017-2266、CVE-2017-2268、CVE-2017-2270

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。また、自己復号形式暗号ファイルは作成し直してください。

開発者によると、Windows 8 より前の Windows OS を使用している場合には、以下の対応が必要とのことです。

  • Windows 7 および Vista を使用している場合は、あらかじめ Microsoft が提供する更新プログラム KB2533623 を適用しておく必要があります。
  • Windows XP を使用している場合、アプリケーション側では対策できないため、アプリケーション本体や自己復号形式暗号ファイルの置き場所に注意してください。具体的には、他のユーザが自由にファイルを配置できるフォルダや、自分で信頼できないファイルを置く可能性のあるフォルダから起動することは避けてください。

詳しくは、開発者が提供する情報をご参照ください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
福家朋来 該当製品あり 2017/07/13 福家朋来 の告知ページ

参考情報

  1. Japan Vulnerability Notes JVNTA#91240916
    Windows アプリケーションによる DLL 読み込みやコマンド実行に関する問題

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 橘総合研究所 英利 雅美 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-2265
CVE-2017-2266
CVE-2017-2267
CVE-2017-2268
CVE-2017-2269
CVE-2017-2270
JVN iPedia JVNDB-2017-000172