公開日:2017/06/30 最終更新日:2017/07/04

JVN#45134765
法務省が提供するPDF署名プラグインのインストーラにおける任意の DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

法務省が提供するPDF署名プラグインのインストーラには、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • PDF署名プラグイン(G2.30) およびそれ以前のインストーラ (2017年6月29日より前に掲載されていた版)

詳細情報

法務省が提供するPDF署名プラグインのインストーラには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、意図しない DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。

想定される影響

インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

最新のインストーラを使用する
開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用してください。
なお、本脆弱性の影響を受けるのはインストーラの起動時のみのため、既存のユーザはPDF署名プラグインをアップデートする必要はありません。

参考情報

  1. Japan Vulnerability Note JVNTA#91240916
    Windows アプリケーションによる DLL 読み込みやコマンド実行に関する問題

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 7.8
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 6.8

分析結果のコメント

ユーザのシステムを攻撃する目的で作成された DLL ファイルを、攻撃者の意図する場所にユーザが自ら配置することを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき次の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: NTTコミュニケーションズ株式会社 東内 裕二 氏、橘総合研究所 英利 雅美 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-2233
JVN iPedia JVNDB-2017-000153

更新履歴

2017/07/04
[影響を受けるシステム]の記述を更新しました