公開日:2021/01/26 最終更新日:2021/01/26

JVN#47580234
複数のエレコム製品における複数の脆弱性

概要

エレコム株式会社が提供する複数の製品には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

CVE-2021-20643

  • LD-PS/U1
CVE-2021-20644
  • WRC-1467GHBK-A
CVE-2021-20645, CVE-2021-20646
  • WRC-300FEBK-A
CVE-2021-20647, CVE-2021-20648, CVE-2021-20649
  • WRC-300FEBK-S
CVE-2021-20650
  • NCC-EWF100RMWH2
CVE-2014-8361
  • WRC-300FEBK
  • WRC-F300NF
  • WRC-300FEBK-S

詳細情報

エレコム株式会社が提供する複数の製品には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • アクセス制限の不備 (CWE-284) - CVE-2021-20643
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:N 基本値: 5.3
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 5.0
  • 管理画面におけるスクリプトインジェクション (CWE-74) - CVE-2021-20644
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 5.2
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 3.3
  • 格納型クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2021-20645
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 5.4
    CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:S/C:N/I:P/A:N 基本値: 3.5
  • クロスサイトリクエストフォージェリ (CWE-352) - CVE-2021-20646, CVE-2021-20647, CVE-2021-20650
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N 基本値: 4.3
    CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.6
  • OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2021-20648
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 6.8
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:S/C:P/I:P/A:P 基本値: 5.2
  • サーバ証明書の検証不備 (CWE-295) - CVE-2021-20649
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:N 基本値: 4.8
    CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:P/I:P/A:N 基本値: 4.0
  • UPnP 経由での OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2014-8361
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 8.8
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P 基本値: 5.8

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 遠隔の第三者により細工されたリクエストを処理することで、当該製品の管理パスワードが変更される - CVE-2021-20643
  • 細工された SSID を管理画面上で表示することで、ユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトが実行される - CVE-2021-20644
  • 当該製品にログインしているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトが実行される - CVE-2021-20645
  • 当該製品の管理画面にログインした状態のユーザが細工されたページにアクセスした場合、任意のリクエストが実行され、結果として当該製品の設定が意図せず変更されたり、telnet デーモンが起動されたりする - CVE-2021-20646, CVE-2021-20647, CVE-2021-20650
  • 当該製品にアクセス可能な第三者により、任意の OS コマンドが実行される - CVE-2021-20648
  • 中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) により通信のレスポンスを改ざんされ、結果として当該製品において任意の OS コマンドが実行される - CVE-2021-20649
  • 当該製品で UPnP が有効な場合、当該製品にアクセス可能な第三者により任意の OS コマンドが実行される - CVE-2014-8361

対策方法

製品の使用を停止する
開発者によると当該製品のサポートは既に終了しているため、恒久的な対策として、製品の使用を停止してください。

また開発者によると一部の脆弱性については次のワークアラウンドを実施することで、影響を軽減することが可能とのことです。
ワークアラウンドを実施する
CVE-2021-20645, CVE-2021-20646, CVE-2021-20647, CVE-2021-20648, CVE-2021-20650

  • 設定画面のログインパスワードを変更する
  • 設定画面にログインしている間、他のウェブサイトにアクセスしない
  • 設定画面での操作終了後は、ウェブブラウザを終了する
  • ウェブブラウザに保存された設定画面のパスワードを削除する
CVE-2021-20649
  • ファームウェアの「更新ファイルの確認」の実行を行わない
CVE-2014-8361
  • UPnP の設定を無効にする

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
エレコム株式会社 該当製品あり 2021/01/26 エレコム株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

CVE-2021-20643
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 情報セキュリティ大学院大学 湯淺研究室 永川(石橋) 豪 氏

CVE-2021-20644
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 佐藤 玲 氏

CVE-2021-20645, CVE-2021-20646
これらの脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 小河哲之 氏

CVE-2021-20647, CVE-2021-20648, CVE-2021-20649
これらの脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 永岡 悟 氏

CVE-2021-20650
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 渡部裕 氏

CVE-2014-8361 の脆弱性が当該製品に存在することを下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 永岡 悟 氏、情報通信研究機構 牧田 大佑 氏、情報通信研究機構 森 好樹 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-20643
CVE-2021-20644
CVE-2021-20645
CVE-2021-20646
CVE-2021-20647
CVE-2021-20648
CVE-2021-20649
CVE-2021-20650
CVE-2014-8361
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