公開日:2010/11/09 最終更新日:2010/11/09

JVN#48425028
Flash Player におけるアクセス制限回避の脆弱性

概要

Flash Player には、アクセス制限回避が可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Adobe Flash Player 10.1.85.3 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版、Linux 版、Solaris 版
  • Adobe Flash Player 10.1.95.2 およびそれ以前の Android 版

詳細情報

Flash Player が、Flash コンテンツが設置されているウェブサイトとは別のウェブサイトを参照する場合、参照されるウェブサイトがクロスドメインポリシーファイルによりアクセスを許可している必要があります。

Flash Player には、クロスドメインポリシーファイルによるアクセス制限が回避される脆弱性が存在します。

想定される影響

細工されたウェブページにより、ウェブサイトのクロスドメインポリシーが迂回される可能性があります。この結果、ウェブサイト管理者の意図に反してデータにアクセスされる可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとにアップデートを行ってください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2010.11.09における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社シマンテック コンサルティングサービス本部 赤嶺徳治 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2010-3636
JVN iPedia JVNDB-2010-000054