公開日:2016/05/25 最終更新日:2016/06/02

JVN#48847535
企業向けウイルスバスター製品における複数の脆弱性

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供する企業向けウイルスバスター製品には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0 (CVE-2016-1223)
  • ウイルスバスター ビジネスセキュリティ 9.0 (CVE-2016-1223, CVE-2016-1224)
  • ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス 5.x (CVE-2016-1223, CVE-2016-1224)

詳細情報

トレンドマイクロ株式会社が提供する企業向けウイルスバスター製品には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • ディレクトリトラバーサル - CVE-2016-1223
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N 基本値: 4.3
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:N/C:P/I:N/A:N 基本値: 3.3
  • HTTP ヘッダインジェクション - CVE-2016-1224
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 5.2
    CVSS v2 AV:A/AC:M/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.9
開発者によると、これらの脆弱性を使用した攻撃のためにはユーザの LAN 環境にアクセスする必要があるとのことです。

想定される影響

ユーザの LAN 環境にアクセス可能な第三者によって、端末内のファイルを取得される可能性があります。(CVE-2016-1223)
ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性があります。(CVE-2016-1224)

対策方法

ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0 をお使いの場合:
修正モジュールを適用する
開発者のサポートセンターへ連絡し、修正モジュール (HotFix) についてお問い合わせください。
なお、開発者によると、2016年6月末にリリースされる予定の Critical Patch を適用することでも、本脆弱性の影響を受けなくなる予定とのことです。

ウイルスバスター ビジネスセキュリティ 9.0 をお使いの場合:
アップデートする
開発者によると、2016年6月末にリリース予定の Service Pack 3 を適用することで、本脆弱性の影響を受けなくなるとのことです。

ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス 5.x をお使いの場合:
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2016-1223
CVE-2016-1224
JVN iPedia JVNDB-2016-000074
JVNDB-2016-000089

更新履歴

2016/06/02
タイトル、概要、詳細情報の製品名表記を変更しました。