公開日:2013/05/31 最終更新日:2015/05/22

JVN#53579095
FileMaker Pro におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

FileMaker Pro には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • FileMaker Pro 12 およびそれ以前のバージョン
  • FileMaker Pro Advanced 12 およびそれ以前のバージョン

詳細情報

FileMaker Pro には、"Instant Web Publishing" 機能が存在します。この機能が有効になっている場合、FileMaker Pro には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

想定される影響

ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される可能性があります。

対策方法

アップグレードする
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップグレードしてください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
FileMaker, Inc. FileMaker Pro

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2013/5/31 となりました。
迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。

[2014年9月18日追記]
本脆弱性への対策版として FileMaker Pro 12 および FileMaker Pro Advanced 12 は対応が不十分であったため、新たに公開された FileMaker Pro 13 および FileMaker Pro Advanced 13 にて再修正されています。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2013.05.31における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2013-3640
CVE-2014-5322
JVN iPedia JVNDB-2013-000049
JVNDB-2014-000113

更新履歴

2014/09/18
影響を受けるシステムを修正し、関連文書に CVE および JPCERT/CCからの補足情報を追記しました。
2014/09/19
関連文書に JVN iPedia のリンクを追加しました。
2015/05/22
詳細情報の誤植を修正しました。