公開日:2016/01/27 最終更新日:2016/02/12

JVN#54686544
HOME SPOT CUBE における複数の脆弱性

概要

KDDI株式会社が提供する HOME SPOT CUBE には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • HOME SPOT CUBE
開発者によると、HOME SPOT CUBE2 は、本脆弱性の影響を受けないとのことです。

詳細情報

KDDI株式会社が提供する HOME SPOT CUBE は、無線 LAN ルータです。HOME SPOT CUBE には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • クロスサイトスクリプティング - CVE-2016-1136
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:H/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 4.3
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:S/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.7
  • オープンリダイレクト - CVE-2016-1137
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:N/I:L/A:N 基本値: 4.7
    CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.6
  • HTTP ヘッダインジェクション - CVE-2016-1138
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:N/I:L/A:N 基本値: 4.7
    CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.6
  • クロスサイトリクエストフォージェリ - CVE-2016-1139
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N 基本値: 4.3
    CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.6
  • クリックジャッキング - CVE-2016-1140
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N 基本値: 4.3
    CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 2.6
  • OS コマンドインジェクション - CVE-2016-1141
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L 基本値: 4.3
    CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:S/C:P/I:P/A:P 基本値: 5.2

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • ユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2016-1136
  • 第三者が指定した外部のウェブサイトに転送される - CVE-2016-1137
  • HTTP レスポンス分割攻撃によって、Cookie に任意の値が設定される - CVE-2016-1138
  • 設定変更など、ユーザの意図しない操作を実行される - CVE-2016-1139, CVE-2016-1140
  • アプリケーションの権限で任意の OS コマンドを実行される - CVE-2016-1141
開発者が提供する情報もあわせてご確認ください。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドをすべて実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • 設定画面のログインパスワードを変更する
  • 設定画面にログインしている間、他のウェブサイトにアクセスしない
  • 設定画面での操作終了後は、ウェブブラウザを終了する
  • ウェブブラウザに保存されたパスワードを削除する
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

なお、開発者は恒久的な対策として、HOME SPOT CUBE2 などの代替製品の使用を検討するよう提案しています。

ベンダ情報

ベンダ リンク
KDDI株式会社 HOME SPOT CUBEご利用上の注意

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ラック 吉川允樹 氏

更新履歴

2016/02/12
謝辞を更新しました