公開日:2011/04/11 最終更新日:2011/05/23

JVN#55714408
ヤマハルーターシリーズにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

ヤマハルーターシリーズには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

対象となる製品は複数存在します。詳しくは開発者が提供する情報をご確認ください。

詳細情報

ヤマハルーターシリーズには、IP パケットの処理に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者により、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
本脆弱性への対策を行ったファームウェアは順次リリースされるとのことです。

ワークアラウンドを実施する

対策を行ったファームウェアが入手できない場合は、下記の回避策を適用することで本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • IP フィルタ機能を用いて接続先を限定する

なお、開発者によると一部製品は対策を行ったファームウェアのリリース予定は無いとのことです。
詳しくは開発者が提供する情報をご確認ください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
ヤマハ株式会社 該当製品あり 2011/04/11 ヤマハ株式会社 の告知ページ
日本電気株式会社 該当製品あり 2011/04/20

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報


JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2011.04.11における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

分析結果のコメント

IP オプションヘッダに不正な値を持つ IP パケットは多くのルータでは破棄されるため、インターネット経由での攻撃が成功する可能性は低いと考えられます。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: (株)フォティーンフォティ技術研究所 鵜飼裕司 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2011-1323
JVN iPedia JVNDB-2011-000024

更新履歴

2011/04/20
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2011/05/10
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。
2011/05/23
分析結果のコメントを追加しました。