公開日:2017/07/14 最終更新日:2017/07/14

JVN#61502349
アタッシェケースで作成された自己実行可能形式の暗号化ファイルにおける DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

アタッシェケースで作成された自己実行可能形式の暗号化ファイルには、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

次のバージョンで作成された自己実行可能形式の暗号化ファイルが本脆弱性の影響を受けます。

  • アタッシェケース ver.2.8.3.0 およびそれ以前 - CVE-2017-2271
  • アタッシェケース ver.3.2.2.6 およびそれ以前 - CVE-2017-2272

詳細情報

HiBARA Software が提供するアタッシェケースは、オープンソースのファイル暗号化ソフトです。アタッシェケースには自己実行可能形式の暗号化ファイルを作成する機能が実装されています。アタッシェケースで作成した自己実行可能形式の暗号化ファイルには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、意図しない DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。

想定される影響

自己実行可能形式の暗号化ファイルを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する

  • 自己実行可能形式の暗号化ファイルは新たに作成したディレクトリに保存し、他の無関係なファイルが存在しない状態で実行する
  • 自己実行可能形式の暗号化ファイルを実行するディレクトリに信用できないファイルが存在しないことを確認する
  • 自己実行可能形式の暗号化ファイルを共有ディレクトリに置き、実行させるような運用を行っている場合は、当該ディレクトリを読み取り専用にする
  • 自己実行可能形式の暗号化ファイルは管理者権限を持たない標準ユーザアカウントで操作することを原則とし、必要なときのみ管理者アカウントで操作する

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
HiBARA Software 該当製品あり 2017/07/14 HiBARA Software の告知ページ

参考情報

  1. Japan Vulnerability Note JVNTA#91240916
    Windows アプリケーションによる DLL 読み込みやコマンド実行に関する問題

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 7.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 6.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

ユーザのシステムを攻撃する目的で作成された DLL ファイルを、自己実行可能形式の暗号化ファイルと同じディレクトリにユーザが自ら配置することを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 橘総合研究所 英利 雅美 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-2271
CVE-2017-2272
JVN iPedia JVNDB-2017-000174