公開日:2015/09/07 最終更新日:2015/09/07

JVN#62078684
ActiveX コントロール ELPhoneBtnV6 におけるバッファオーバーフローの脆弱性

概要

ActiveX コントロール ELPhoneBtnV6 には、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ActiveX コントロール ELPhoneBtnV6

詳細情報

ActiveX コントロール ELPhoneBtnV6 (ファイル名 c2lv6.ocx) の ExecCall メソッドには、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

この ActiveX コントロールは、フリービット株式会社が運営する「Click to Live」サービスで使用されていました。(現在はサービスを終了しています。) 「Click to Live」サービスを使用していた PC では、ActiveX コントロール ELPhoneBtnV6 がインストールされたままになっている可能性があります。

想定される影響

細工されたページにアクセスした場合、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

ELPhoneBtnV6 を削除する
「Click to Live」サービスの提供は終了しています。ActiveX コントロール ELPhoneBtnV6 を削除してください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
フリービット株式会社 該当製品あり 2015/09/07

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2015/09/07 となりました。 迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.09.07における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に何らかの条件が必要
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 一部の情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が部分的に阻害される

Base Score:6.8

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき次の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 福森 大喜 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-5624
JVN iPedia JVNDB-2015-000127