JVN#64455813
Squid における入力値検証の不備に関する脆弱性
Squid には、入力値検証の不備に関する脆弱性が存在します。
- Squid 3.1.1-STABLE より前のバージョン
開発者によると、本脆弱性は Squid 3.1.0.10-beta で修正されており、Squid バージョン 3.1系の Stable リリース以降は本脆弱性の影響を受けないとのことです。
Squid は、プロキシサーバです。Squid には、HTTP ヘッダの Content-Length の値が不正な状態のサーバレスポンスを不正な状態のままでクライアントに転送してしまう脆弱性が存在します。
細工された HTTP ヘッダを含むレスポンスを処理する事で、クライアントが HTTP レスポンス分割攻撃の影響を受ける可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、利用しているバージョンに対応したアップデートを適用してください。
本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2015/2/20 となりました。迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。
2015.02.20における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)
評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
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攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | ネットワーク経由でリモートから攻撃可能 |
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に何らかの条件が必要 |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 認証は不要 |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報は漏えいしない |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用は阻害されない |
Base Score:4.3
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 奥 一穂 氏
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-0881 |
JVN iPedia |
JVNDB-2015-000019 |
- 2015/03/06
- タイトル、概要、影響を受けるシステム、詳細情報、想定される影響を変更し、ベンダ情報にリンクを追加しました。