公開日:2021/10/29 最終更新日:2022/04/20

JVN#69304877
CLUSTERPRO X および EXPRESSCLUSTER X における複数の脆弱性

概要

日本電気株式会社が提供する CLUSTERPRO X および EXPRESSCLUSTER X には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • CLUSTERPRO X 4.3 for Windows およびそれ以前
  • EXPRESSCLUSTER X 4.3 for Windows およびそれ以前
  • CLUSTERPRO X 4.3 SingleServerSafe for Windows およびそれ以前
  • EXPRESSCLUSTER X 4.3 SingleServerSafe for Windows およびそれ以前

詳細情報

日本電気株式会社が提供する CLUSTERPRO X および EXPRESSCLUSTER X には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • Disk Agent 機能にバッファオーバーフローの脆弱性 (CWE-119) - CVE-2021-20700、CVE-2021-20701
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 9.8
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C 基本値: 10.0
  • Transaction Server 機能にバッファオーバーフローの脆弱性 (CWE-119) - CVE-2021-20702、CVE-2021-20703
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 9.8
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C 基本値: 10.0
  • 旧バージョン (Ver 8.0 以前) との互換 API 機能にバッファオーバーフローの脆弱性 (CWE-119) - CVE-2021-20704
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 9.8
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C 基本値: 10.0
  • WebManager 機能に遠隔ファイルアップロードの脆弱性 (CWE-20) - CVE-2021-20705、CVE-2021-20706
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N 基本値: 7.5
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:C/A:N 基本値: 7.8
  • Transaction Server 機能にファイル読み取りの脆弱性 (CWE-20) - CVE-2021-20707
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 7.5
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:N/A:N 基本値: 7.8

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 遠隔の第三者によって細工されたパケットを受信することで任意のコードを実行される - CVE-2021-20700、CVE-2021-20701、CVE-2021-20702、CVE-2021-20703、CVE-2021-20704
  • 遠隔の第三者によって細工されたアップロードリクエストを受け入れる - CVE-2021-20705、CVE-2021-20706
  • 遠隔の第三者によって細工されたパケットを受信することで任意のファイルを読み出される - CVE-2021-20707

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、CLUSTERPRO X および EXPRESSCLUSTER X に対し、本脆弱性を修正した次のアップデートをリリースしています。

  • CLUSTERPRO X 4.3 for Windows 追加アップデート (CPRO-XWA40-13)
  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.3 for Windows 追加アップデート (CPRO-XWA40-13)
  • CLUSTERPRO X 3.3 for Windows 追加アップデート (CPRO-XWA30-96)
  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe 3.3 for Windows 追加アップデート (CPRO-XWA30-96)
ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。
  • Firewall を有効にし、不要な通信を遮断する
    • 下記のポートについて、クラスタに所属するホストのみに接続要求の受付を許可する
      • データ転送 (既定値: 29002)
      • ディスクエージェント間通信 (既定値: 29004)
    • 下記のポートについて、信頼できる管理クライアントのみに接続要求の受付を許可する
      • WebManager の HTTP ポート (既定値: 29003)
    • プロセス clpoldapi.exe について、ローカルホストのみに接続要求の受付を許可する

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
日本電気株式会社 該当製品あり 2022/04/19

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-20700
CVE-2021-20701
CVE-2021-20702
CVE-2021-20703
CVE-2021-20704
CVE-2021-20705
CVE-2021-20706
CVE-2021-20707
JVN iPedia JVNDB-2021-000097

更新履歴

2021/11/10
[影響を受けるシステム] および [対策方法] を更新しました
2021/11/30
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2021/11/30
[影響を受けるシステム] および [対策方法] を更新しました
2022/04/20
[対策方法] を更新しました
2022/04/20
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました