公開日:2018/08/29 最終更新日:2018/08/31

JVN#69967692
ヤマハ製の複数のネットワーク機器における複数のスクリプトインジェクションの脆弱性

概要

ヤマハ株式会社が提供する複数のネットワーク機器には、複数のスクリプトインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ヤマハ ブロードバンドVoIPルーター RT57i Rev.8.00.95 以前
  • ヤマハ ブロードバンドVoIPルーター RT58i Rev.9.01.51 以前
  • ヤマハ ブロードバンドVoIPルーター NVR500 Rev.11.00.36 以前
  • ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX810 Rev.11.01.31 以前
  • ヤマハ ファイアウォール FWX120 Rev.11.03.25 以前

詳細情報

ヤマハ株式会社が提供する複数のネットワーク機器の管理画面には、複数のスクリプトインジェクション (CWE-74) の脆弱性が存在します。

想定される影響

当該製品を複数の管理者が共同管理している状況で、悪意を持った管理者が細工した入力を行うことで、他の管理者が管理画面にアクセスした際に、ウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアをアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
ヤマハ株式会社 該当製品あり 2018/08/29 ヤマハ株式会社 の告知ページ
東日本電信電話株式会社 該当製品あり 2018/08/30 東日本電信電話株式会社 の告知ページ
西日本電信電話株式会社 該当製品あり 2018/08/30 西日本電信電話株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:H/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:S/C:N/I:P/A:N
基本値: 2.7
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

CVE-2018-0665
報告者: 金沢工業大学 土井勇人 氏

CVE-2018-0666
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 山本 知典 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-0665
CVE-2018-0666
JVN iPedia JVNDB-2018-000093

更新履歴

2018/08/30
西日本電信電話株式会社のベンダステータスが更新されました
2018/08/30
東日本電信電話株式会社のベンダステータスが更新されました
2018/08/31
[影響を受けるシステム]の記載を修正しました。