公開日:2011/10/28 最終更新日:2011/10/28

JVN#72640744
複数の D-Link 製品におけるバッファオーバーフローの脆弱性

概要

D-Link の提供する複数の製品には、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • DES-3800 シリーズ firmware R4.50B052 より前のバージョン
  • DWL-2100AP firmware 2.50RC548 より前のバージョン
  • DWL-3200AP firmware 2.55RC549 より前のバージョン

詳細情報

D-Link の提供する複数の製品には、SSH の実装に問題があり、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者により、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたり、任意のコードを実行されたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、各製品に対応した最新版のファームウェアへアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
対策版を適用するまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。

  • SSH機能を無効にする

ベンダ情報

ベンダ リンク
ディーリンクジャパン株式会社 DL-VU2011-001 「SSHの脆弱性」に関するご報告
トップページ

参考情報

  1. IPA
    複数のD-Link製品におけるセキュリティ上の弱点(脆弱性)の注意喚起

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2011.10.28における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社富士通研究所 兒島 尚 氏、中田 正弘 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2011-3992
JVN iPedia JVNDB-2011-000092

更新履歴

2011/10/28
参考情報に IPA 注意喚起へのリンクを追加しました。