公開日:2017/11/22 最終更新日:2017/11/22

JVN#73141967
PWR-Q200 における DNS キャッシュポイズニングの脆弱性

概要

東日本電信電話株式会社(NTT東日本)が提供するモバイル Wi-Fi ルータ PWR-Q200 には、DNS キャッシュポイズニング攻撃が可能となる脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • PWR-Q200 すべてのファームウエアバージョン

詳細情報

東日本電信電話株式会社(NTT東日本)が提供する PWR-Q200 はモバイル Wi-Fi ルータ です。PWR-Q200 から送信される DNS クエリのソースポート番号は固定されている (CWE-330) ため、DNS キャッシュポイズニング攻撃が可能となる脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の攻撃者により DNS レスポンスを偽装され、LAN 内の端末を悪意のあるサーバに誘導される可能性があります。

対策方法

PWR-Q200を使用しない
PWR-Q200 サポートは既に終了しています。PWR-Q200 の使用を停止してください。
なお、開発者から、クライアント端末が参照する DNS サーバを外部 ISP の DNS サーバに設定することで本脆弱性の影響を軽減することが可能であるとの情報が提供されています。

詳しくは開発者が提供する情報を参照してください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
東日本電信電話株式会社 該当製品あり 2017/11/22 東日本電信電話株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:H/A:N
基本値: 6.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:P/A:N
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 坂口 俊文 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-10874
JVN iPedia JVNDB-2017-000240