公開日:2015/07/17 最終更新日:2015/07/21

JVN#73568461
Windows 版 PHP における OS コマンドインジェクションの脆弱性

概要

Windows 版の PHP には、OS コマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Windows 版 PHP 5.6.10 より前のバージョン
  • Windows 版 PHP 5.5.26 より前のバージョン
  • Windows 版 PHP 5.4.42 より前のバージョン

詳細情報

Windows 版 PHP には、escapeshellarg 関数の処理に起因する OS コマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

想定される影響

細工されたパラメータを escapeshellarg 関数に処理させることで、任意の OS コマンドを実行させられる可能性があります。

対策方法

パッチを適用する
開発者が提供する情報をもとにパッチを適用してください。

参考情報

  1. IPA
    Windows 版「PHP」におけるOSコマンド・インジェクションの脆弱性対策について(JVN#73568461)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.07.17における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に何らかの条件が必要
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 一部の情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が部分的に阻害される

Base Score:6.8

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: Masahiro Yamada 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-4642
JVN iPedia JVNDB-2015-000101

更新履歴

2015/07/21
参考情報に IPA の注意喚起を追加しました。