公開日:2015/04/10 最終更新日:2015/04/10
JVN#91383083
S2Struts の Validator に入力値検査回避の脆弱性
特定非営利活動法人 Seasar ファウンデーションが提供する S2Struts は、Java のウェブアプリケーションを作成するためのソフトウェアフレームワークです。S2Struts 1.2.x は Apache Struts 1.2.x を、S2Struts 1.3.x は Apache Struts 1.3.x を利用しているため、Apache Struts 1 の Validator に存在する脆弱性の影響を受けます。
- S2Struts 1.2.13 およびそれ以前
- S2Struts 1.3.2 およびそれ以前
Apache Struts 1.1 以降の Validator には、画面遷移における複数ページでの入力値検査ルールを効率的に定義する機能 (以下 MPV 機能とする) が存在します。
MPV 機能には、入力値検査が不正に回避される脆弱性が存在します。
Apache Struts 1 の Validator を使用している場合、MPV 機能を明示的に使用していなくても、本脆弱性の影響を受けます。
アプリケーションの実装により異なりますが、入力値検査が回避されることで、想定外のデータがデータベースに登録されるなどの可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
| ベンダ | リンク |
| 特定非営利活動法人 Seasar ファウンデーション | The Seasar Project |
| Seasar - S2Struts |
2015.04.10における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)
| 評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
|---|---|---|---|---|
| 攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | ネットワーク経由でリモートから攻撃可能 |
| 攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に何らかの条件が必要 |
| 攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 認証は不要 |
| 機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報は漏えいしない |
| 完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる |
| 可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用は阻害されない |
Base Score:4.3
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
| JPCERT 緊急報告 |
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| JPCERT REPORT |
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| CERT Advisory |
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| CPNI Advisory |
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| TRnotes |
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| CVE |
CVE-2015-0899 |
| JVN iPedia |
JVNDB-2015-000052 |
