公開日:2014/07/18 最終更新日:2014/07/18

JVN#94791545
FuelPHP において任意のコードが実行される脆弱性

概要

FuelPHP には、Request_Curl クラスの処理に問題があり、任意のコードが実行される脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

下記のバージョンを使って作成された FuelPHP アプリケーションが本脆弱性の影響を受けます:

  • FuelPHP バージョン 1.1 から 1.7.1 まで

詳細情報

FuelPHP は、ウェブアプリケーションを作成するためのフレームワークです。FuelPHP には、Request_Curl クラスの処理に問題があり、任意のコードが実行される脆弱性が存在します。

想定される影響

細工されたデータを処理することで、サーバ上で任意のファイルを削除されたり、任意のコードを実行されたりするなどの可能性があります。

対策方法

フレームワークを最新版に更新し、アプリケーションが Request_Curl クラスを使用している場合は対応する
開発者が提供する情報をもとにフレームワークを最新版に更新してください。
更新後、アプリケーション内で Request_Curl クラスを使用しているか確認し、当該クラスを使用している場合は、下記について確認してください。

  • cURL 呼び出しに対するレスポンスが信用できる場合
    autofomatting を有効にすることが可能です。
  • cURL 呼び出しに対するレスポンスが信用できない場合
    リクエストを実行した直後にレスポンスを確認するコードを追加する必要があります。確認後、auto formatting を有効にし、set_response() を呼び出し、レスポンスを正しい形式にしてください。
開発者は、auto formatting における注意事項を記載したドキュメンテーションを提供しています。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2014.07.18における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に複雑な条件が必要
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 一部の情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が部分的に阻害される

Base Score:5.1

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: グリー株式会社 千田 雅明 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2014-1999
JVN iPedia JVNDB-2014-000082